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海外では、一本30万円、50万円といった価格で日本のウイスキーや日本酒が販売され、人気を集めています。一方で、そういうことができたらいいけど、自分たちの酒はそんなことはできない。と思っている人も多く存在します。
近年、インバウンドで来日される海外の訪日客が、日本人では考えられない価格のお酒を何本も購入して帰っているといいます。これを裏付けるように羽田空港第3ターミナルでは、日本酒の売上がコロナ禍前の2倍以上に増加しているという記事も存在しています。
引用:沸騰!インバウンド消費 羽田空港 日本酒、高額品に熱視線 https://shokuhin.net/105111/2024/08/30/inryou/sake/?utm_source=chatgpt.com
特に1万円を超える高級酒の販売が伸びており、10万円を超える商品も普通に購入されているとのことです。これは、海外での日本酒の認知度が高まり、より良いお酒を求める外国人が増えているためとされています。しかもなかには、日本ではそんなに名が知られていないお酒がブランドや高級志向で販売されて、一本何万円といった価格で販売もされています。
引用:日本産酒類のブランド化推進に係る モデル事例構築のための 調査業務事業報告書 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/boshujoho/pdf/0021005-078_01.pdf?utm_source=chatgpt.com
日本のウイスキーは、すでに高級志向でプレミアがついて一本何十万と言う価格で販売もされています。日本酒でも、実際にそういった高級志向、プレミア志向で高価格で販売されているものが存在します。味にも、歴史にも、造り手の想いにも一切の妥協がない。心を込めて一本一本と作っているにも関わらず、あるお酒は一本数万円、一本数十万円で販売して売れるのに、あるお酒は千円、数千円と差がつくのでしょうか。味や香りは、ひけを取らない。なんなら、日本ではこっちのほうが名が知られていて、愛されてもいる。
それでも“選ばれない”
その理由は、「お酒の中身の問題」ではないのかもしれません。お酒のもつ本当の価値が、お客様に伝わりきっていない。「飲んでもらえればわかる。」と言う声もあります。それも事実です。
でも、一本1万円、10万円、何十万円のお酒は、飲む前にお客様になにかを伝える必要があります。だから、私たちはこう考えます。
木箱は、売るための“仕掛け”ではありません。
むしろ、”伝える”ため。作り手とお客様を繋げる“敬意”です。酒づくりに込められた想い、地域の風土、贈る人の気持ち。
それらを、言葉ではなく、手触りと佇まいで、目で、触れて、香り、重みで語れるのが木箱の役割です。
だからこそ、「売れるから」ではなく、「伝わるから選ばれる」それが、この木箱OEMの本質です。
お酒のブランディングに必要な「語れる外装」
贈り物としての酒、そして海外やインバウンドで販売されるお酒では、最初に評価されるのは、中身ではないといいます。一番最初に触れられるのは、その酒を包んでいる“箱”です。
フランスのボルドーワインでは、木箱に収められたワインが贈答品やコレクターズアイテムとして重宝されていて、木箱自体がワインの品質や格を象徴するものとなっているといいます。また、スコットランドのウイスキー業界でも、木箱は高級ウイスキーのパッケージとして一般的に使用されており、商品のプレミアム感を高める役割を果たしています。
日本で一般的な紙の箱は軽くて扱いやすい。けれど、一本何万円、何十万円とした高級志向のお酒。贈り物、インバウンド需要にふさわしい“重み”や“余韻”を与えるには、ちょっとだけ力がほしくなる。日本酒で多く見られる桐箱は、たしかに上品ではありますが、いろんなシーンで幅広く贈答品で使われているからこそ、特別感や個性を発揮するには欠けてしまう。
だからこそ、木箱という選択肢があります。
・見た瞬間に感じる温もり
・木目が語る、世界に一つの景色
・開けるときの音、香り、手触り
・木の樹種で変わる個性、重み
・五感すべてに届く体験
言葉ではなく体感で「この酒は特別だ」とお客様に、作り手の思いを語ってくれます。
これは、行動経済学で言うシステム1(直感・無意識の判断)に響く設計となります。
人は、理由を考えるよりも先に、「これは、良いものだ」と感じるのです。
行動経済学的に言うと、システム1 無意識のうちにこれがいいな。と思っていただけるかどうか?
0.3秒、一目で“感じた印象”が、そのまま価格の期待値になります。
第一印象でそう思っていただけるから、このお酒は…といった言葉が染み渡る。
「贈るなら、これがいい」
「この値段でも、納得できる」
納得できるの判断へと、自然に繋がっていきます。木箱は、贈答や海外向けの酒において、ただ商品を守るための箱ではありません。酒の価値を語り、想いを届ける“語り手”としての外装となっています。
伝わるから納得できる。“価格”をつくれるOEM酒箱
さて、木の箱で酒の箱をつくることで、まず一目で「これは」というインパクトをつくれます。行動経済学にならっていうと、人は、直感(システム1)で「欲しい」と思ったあとに、その判断を“理屈”(システム2)で正当化、購入の後押しができると購入がスムーズに進みます。
木なら、そのシステム2も刺激したお客様の思考動線をつくることができます。
例えば、国産の木材をつかう。地域を指定した木を使う。国産の木は、つかうことで日本の森に林業などの人の手を取り戻すことができて、国内でつくることで木工加工の伝統産業の活性化につながります。
いずれも森のゆたかな環境と、伝統技巧を未来につなぐというサスティナブルやソーシャルグッドのメッセージを込められます。地域指定なら、酒造りの地域のストーリーをもって、一層説得力を持たせることができます。
また、ウイスキーなどでは酒の木樽で経年で使えなくなった酒樽の木をつかってつくる。ということができます。アップサイクルなだけでなく、素材などをあますことなく使い切る。自然の恵みをいっさいがっさい使い切る。そんな思い・ストーリーをこめることもできます。
木なら、ロゴを直接彫刻したり、焼印で木の温もりとともに作り手の思いを伝えたり、表現の自由度も高いです。さらに、つくれるロット数も50個〜のOEM対応(少し高くなっても宜しければ一点からつくることもできます)さらにさらに言えば、こう言うのが作りたい。というのが全く定まっていない段階、企画段階からでも提案したりできます。
代理店の方で、いまこの瞬間にこういった案件や依頼がなくて、営業しにいくのに資料が欲しい。情報共有して欲しいなどのご依頼も大歓迎です。
まとめ|伝わる木箱という選択
「この酒なら、その価値がある」と選ばれる商品には、共通する設計があります。それは、価格にふさわしい体験設計、UX(ユーザー体験)です。
木の酒箱は、ただお酒を包むための箱ではありません。ひとめふっと見た瞬間、無意識にピンとくるような直感を想起させて、地域材や酒樽材なども加えて“ストーリー”を伝えるとしての語り部のような役割。
名入れ・彫刻・焼印など、贈る気持ちや造り手の思いを表現できる媒体でもあり、サスティナブル・アップサイクル・地域産業への貢献という“選ばれる理由”も。すべてを、いっさいがっさいひとつに込めることができる。それが、私たちの木箱OEMの強さです。
そして、「まだ企画が決まっていない」段階からでも一緒に考えることができます。
ロットは50個〜、ご希望があれば1点からでも。
「こんな提案、できるかな?」
「いま案件はないけれど、資料だけほしい」
「社内で共有するための話の芯が欲しい」
そんな段階からでも、ぜひ気軽にお声がけください。「伝わるから、選ばれる。」酒の価値を最大化する木箱のご相談、承ります。


